フジミ:1/72 三菱零式水上観測機11型 長門搭載機
製作・撮影
パパゴジラ さん ※2016年10月08日当店ギャラリーに掲載

作品解説
このところ集中的に製作している新作ヒコーキの第5弾として、「零観」を製作しました。
今回はよりお手頃なサイズということで1/72のスケール。それでも翼長は15cmあり、複葉機ということもあってなかなかのボリューム感です。

「零観」は大和などの戦艦をはじめとして相当数の日本艦に搭載されたので、軍艦モデラーにもおなじみですが、軍艦模型ではあくまでも脇役。
でも、高い空戦性能と汎用性で軍艦搭載だけでなく各地の基地でも重用された名機であり、こうして独立したキットを作品にしてみれば、結構見応えのあるいい機体だと思います。

作品は特に改造もなく素直に組立て、クレオスのMr.カラーNo.124暗緑色(三菱系)とNo.35明灰白色(三菱系)を基本色にして最後につや消しクリアを吹いて仕上げました。

ただ、上下主翼の間、機体の左右にクロスして張られているワイヤーは、説明書では伸ばしランナーか真鍮線で自作するよう書かれていますが、材料にある程度のテンションがないと「ピン!」とした印象には張れないので、フォークギター用の細い金属弦を切り出し、取り付け部の一方にピンバイスで小さな穴を開けて瞬間接着剤で留めておいて、もう一方は穴を開けずにそのまま瞬間接着剤で固定しました。
接着剤を使う前に十分な位置合わせと弦の長さ調整をするのがポイントですね。

なお、このキットは部品の合いもよく、組み立てやすい良い商品ですが、このワイヤーの取り付け位置が具体的に図示されておらず、箱絵などを手がかりにせざるを得ないのが唯一の難点です。
私は以前製作・投稿した複葉練習機「赤とんぼ」の作品も参考にして取り付け位置を決めました。参考まで。
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