マルサン商店(童友社):1/300「原子力潜水艦ノーチラス号」
撮影・制作
パパゴジラ さん ※2021年2月14日当店ギャラリーに掲載
作品解説
日本最初のプラモデル」の60周年記念モデルとして1958年当時の金型で童友社が製造発売されたマルサン商店の「ノーチラス号」です。
実際にはこれ以前に「ゼロ戦」などのプラモがいくつか国産されたとのことですが、本格的に大量生産され国内津々浦々まで浸透したプラモとしては最初のものだったのかもしれませんね。
ちなみにこのキットは10年前にも50周年記念として発売されておりました。
キットはさすがに60年以上前の金型相応にシンプルかつ大ざっぱな造形で精密さのかけらもありません。
さらに左右を合わせるモナカ構造の艦橋&艦体で艦底中央右舷側が大きく変形して外側(下側?)に膨らんでおり、さばきかけのアジのお腹のようでした(笑)。
しかたないので作品は大鍋にお湯を沸かして艦体パーツを煮込み(大笑)、熱いうちに力を加えて形を整え、ペーパーがけで段差解消。艦首魚雷発射口のパーツも艦体から大きくはみ出すので接着後にペーパーがけで段差を解消しております。
塗装はタミヤスプレーのTS-82ラバーブラックの1色塗りで、セイルナンバーと艦首の小さいナンバーにモールドに従ってホワイトを入れました。
また飾り台の支柱は先に製作した「伊175潜」に一組余分にパーツがあったのでこれを流用し、艦底に穴を開けてφ2mmのネジを差し込む形式にしており、安定感抜群です。
パーツ数が少ないのにかなり手こずりましたが、完成させてみれば時代を感じさせる独特の雰囲気に満足しております。
当時のこういうキットから始まって今や世界最高レベルのプラモを生産する日本メーカー。たかがプラモとはいえ新旧並べてみれば驚異的な技術の進歩と同時に当時のメーカーさんの努力の大きさを実感しますね。

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